先日、気になる女性と初めてのサシ飲みをしました。会話は途切れることなく、笑いも多く、時間があっという間に過ぎていきました。別れ際に交わした「今日はありがとうございました!」「こちらこそ、楽しかったです」というやり取り。駅の改札で手を振って別れた後、僕はすぐに彼女からのLINEを待ちました。
しかし、一向に連絡はきません。数時間後、ようやく届いたのは、当たり障りのない短いお礼のメッセージでした。僕は少しばかり肩を落としました。楽しかったのは僕だけだったのだろうか、と。
目次
「え、本当に?」初めてのサシ飲みの後、僕の心にあったモヤモヤ
LINEを何度も読み返してみます。うん、やっぱり社交辞令っぽい返信だな、と。特に次につながるような言葉もなく、絵文字も控えめ。僕の心の中には、じんわりと諦めにも似た気持ちが広がっていきました。もしかしたら、僕に興味がないのかもしれない。そう思うと、もう一度誘う勇気がなかなか持てませんでした。
どうしようかな。もし断られたら、もう会えないかもしれないし…
そう考えていると、二の足を踏んでしまいます。32歳にもなって、こんなことで悩んでいる自分に少し嫌気がさしていました。もっとスマートに誘えるようになりたい、そうは思うものの、いざとなると身体が固まってしまうんですよね。
決意と葛藤。「もう一度、勇気を出すしかない」
それから数日間、仕事中も彼女のことが頭から離れませんでした。スマホが通知で光るたびに、ドキッとしてしまいます。結局は仕事の連絡だったり、友達からのメッセージだったりするのですが、その度に小さな落胆を感じていました。
友人に相談してみると、「いや、行ってみなきゃわかんないだろ。誘ってみてだめなら、それはそれで次に行けるんだし」と、ごく真っ当なアドバイスをもらいました。頭では理解できるんです。でも、その一歩が踏み出せない。断られるのが怖い。フラれるのが怖い。それが正直な気持ちでした。
Point
このまま何もしなければ、後悔するだけだ。
そう考えたら、もう一度だけ、勇気を出してみようと心に決めました。
「もうこの際、だめならだめでいいや」と、半ば開き直りにも似た感情が湧いてきたんです。これが僕の、小さな変化のきっかけだったように思います。
指先が震えた、たった一通のLINE
その日の夜、ベッドに横になりながらスマホを握りました。何度もメッセージを書いては消し、書いては消し…。どうすれば自然に誘えるのか、どうすればプレッシャーを感じさせないのか、ありとあらゆる言葉を探しました。
「この前はありがとうね!」「また近いうちにご飯でもどうかな?」「もしよかったらだけど」
結局、一番シンプルで率直なメッセージを選びました。送信ボタンを押す瞬間、心臓がバクバク音を立てていたのを覚えています。指先が震えて、「あー、やっちゃった」と、送信した後に軽く後悔の念が押し寄せました。
わずか数分が、永遠に感じられた時間
メッセージを送ってすぐに「既読」がつきました。それだけ。数分間、僕はスマホを凝視していました。その数分が、まるで永遠のように感じられました。「もし既読スルーされたらどうしよう」「忙しいのかな」「迷惑だったかな」…様々なネガティブな想像が頭の中を駆け巡ります。手のひらには、じんわりと汗がにじんでいました。
まさかの「いいよ!」その一言に、世界が変わった
そして、ついに返信が来ました。
「いいよー!いつ頃がいいかな?」
たったこれだけの一文。でも、僕にとっては、とてつもない衝撃でした。僕は完全に断られると思い込んでいたので、その「いいよ!」というシンプルな言葉が信じられなかったのです。
え、本当に?うそでしょ?信じられない!
思わず声が出そうになりました。顔の筋肉が緩んで、ニヤけてしまうのを止められませんでした。断られると完全に思い込んでいたからこその、この喜び。この瞬間、僕の世界は一気に明るくなったように感じました。
あの時の僕が、もし踏み出さなかったら
結局、僕が誘ってOKをもらえた理由が何だったのか、正直なところ今でもはっきりとは分かりません。もしかしたら、彼女も僕のことを少しは気になってくれていたのかもしれませんし、あるいは、僕が「断られてもいい」と覚悟を決めて、一歩踏み出したからこそ、結果が変わったのかもしれません。
ただ一つ確かなのは、もしあの時、臆病になってメッセージを送らなかったら、今頃僕は後悔していたということです。そして、彼女との関係は、それ以上進展することはなかったでしょう。
Point
恋愛に「こうすればうまくいく」なんて完璧な正解はありません。でも、自分の感情に正直になって行動することが、時に一番の近道になるのかもしれない、と僕は感じました。
もちろん、僕の体験談が全ての人に当てはまるわけではありません。人それぞれ状況も違えば、相手の性格も違います。それでも、もし今、あなたも僕と同じように一歩踏み出せないでいるなら、少しだけ勇気を出して、自分の気持ちを伝えてみるのもいいかもしれませんね。その小さな一歩が、意外な未来につながる可能性だってあるのですから。