「またおやつ?」繰り返される毎日に感じた、小さな焦り
「またおやつ食べたいの?」「もう食べたでしょ!」
我が家では、毎日こんなやり取りが繰り返されていました。息子は、朝ごはんを食べ終わったと思ったら、すぐに「おやつ食べたい!」と言い出すんです。まだ3歳になったばかりで、とにかく食欲旺盛なのは嬉しいことなのですが、おやつのことばかり考えているように見えて、僕は少し心配になっていました。
ご飯の時間も、目の前におかずがあるのに、息子はなぜか上の空。ぼーっと遠くを見つめていたり、おもちゃの方に気を取られたりして、なかなか食事が進みません。
僕の心の中では、「少しだけならいいか…」という甘い気持ちと、「いや、食事に響く!」という理性が常に戦っていました。妻と顔を見合わせて、「どうしたものか…」とため息をつくことも増えていたんです。
「ママ、ブーブー!」「おやつ、まだー?」
リビングで遊んでいても、ふと視線を感じると、息子がお菓子箱を指さしています。そんな息子の姿を見るたびに、僕は「このままで本当に大丈夫なのかな?」と、親としての自信をなくしそうになっていました。
「このままじゃいけない」食事中に見せた息子の姿に、僕はハッとしました
ある日の夕食中、いつものように息子は食事に集中できず、ほとんど手をつけていませんでした。僕が「ご飯食べようね」と声をかけても、彼はぼーっと窓の外を眺めているだけです。
その時、僕の頭の中に一つの考えがよぎりました。「もしかしたら、息子は『いつ、どれくらいおやつが食べられるのか』が分からないから、常に不安で、おやつのことばかり考えてしまうんじゃないか?」
このままでは、食事の時間も遊びの時間も、息子が心から楽しむことができない。そう強く感じた僕は、「おやつの時間と量を、もっと息子にわかりやすく伝えよう」と決心したんです。
僕が実践した「時間」と「量」の見える化
まず僕が考えたのは、「おやつの時間を決めて、それを息子にもわかるようにすること」でした。まだデジタル時計は難しいので、リビングにある丸いアナログ時計を使いました。
そう言って、おやつを食べる時間に、時計の文字盤に小さなシールをペタッと貼りました。息子が「おやつ食べたい」と言い出すたびに、時計を指さして「まだ短い針がここじゃないね。ここに来たらおやつだよ」と伝えるようにしたんです。
次に「量」についてです。これもシンプルに、「小さめのタッパーに、今日のおやつを全部入れる」ことにしました。これだけ食べたらおしまいだよ、と視覚的にわかるようにしたかったからです。
妻にも協力してもらい、親子で同じルールを徹底することにしました。正直、最初は半信半疑でした。息子がすんなり受け入れてくれるのか、またすぐに「もっと!」と言い出すんじゃないか、と心配だったからです。
驚きの変化!食事も遊びも、息子の集中力が高まった日々に感動
ところが、この「見える化」を始めて数日も経たないうちに、驚くほどの変化が現れたんです。
息子は、以前のようにご飯中にぼーっとすることが減り、目の前のおかずをしっかり食べるようになりました。時計のシールを見て、「まだかな?」と確認する姿も見られましたが、以前のような「いつ食べられるの?」という焦りの表情は消えていました。
・ご飯に集中して食べるようになった
・遊びにもっと夢中になった
・おやつをねだる回数が減った
・家族の会話が増えた
何よりも嬉しかったのは、遊びにも集中するようになったことです。おやつの時間が明確になったことで、それ以外の時間は目の前の遊びに夢中になれるようになったのでしょう。
おやつを食べる時も、タッパーに入った分を「これだけ!」と理解して、以前よりじっくり味わって食べるようになりました。食べ終わると、「ごちそうさま!」と満面の笑みでタッパーを僕に渡してくれます。
僕自身も、息子におやつをねだられるたびに感じていた葛藤や罪悪感が減り、心にゆとりが生まれました。家族みんなで食卓を囲む時間も、以前よりずっと楽しいものになったんです。
小さな工夫が、家族の笑顔を増やしてくれた
「時間」と「量」を見える化したことで、息子は「いつ、どれくらいおやつが食べられるのか」を理解できるようになりました。
その結果、食事にも遊びにも集中できるようになり、僕たち親子の心の負担もぐっと軽くなりました。僕と同じように、お子さんのおやつとの付き合い方に悩んでいる方がいたら、ぜひこの小さな工夫を試してみてほしいです。
子どもの「わからない」を「わかる」に変えてあげること。それが、親子両方の笑顔を増やす一番の近道だと、僕は身をもって体験することができました。これからも、息子の成長に合わせて、家族みんなが笑顔で過ごせるような工夫を続けていきたいと思います。