「そろそろ子どもを預けたいけれど、保育園と幼稚園、結局どっちがいいの?」
「そもそも、どっちの方が数が多いの?入りやすいのはどっち?」
そんな疑問をお持ちではないでしょうか。特に共働きのご家庭にとって、預け先が見つかるかどうかは死活問題ですよね。
結論から言うと、現在は「保育園」の方が数は多いです。
しかし、単に「数が多いから保育園」と決めてしまうのは少し危険かもしれません。なぜなら、ここ数年で日本の幼児教育・保育の仕組みは大きく変わり、「第3の選択肢」が急増しているからです。
この記事では、政府の最新データを基に「保育園と幼稚園の数の比較」を解説しつつ、共働き家庭が本当に知っておくべき「園選びの真実」について、わかりやすくお伝えします。5分ほどで読める内容ですので、ぜひ最後までお付き合いください。
目次
保育園と幼稚園どっちが多い?最新の数を徹底比較
【結論】実は「保育園」の数が「幼稚園」を大きく上回っている
昔は「子どもが小さいうちは幼稚園」という家庭が多かったため、幼稚園の数が圧倒的でした。しかし、現代においてはその状況が逆転しています。
厚生労働省や文部科学省の統計によると、現在の施設数は以下のようになっています。
- 保育所(保育園)等:約22,000ヶ所以上
- 幼稚園:約9,000ヶ所前後
- 認定こども園:約10,000ヶ所以上
(※令和5年度等の統計データを基に概算)
ご覧の通り、保育園の数は幼稚園の2倍以上あるのです。これには驚かれた方も多いのではないでしょうか。「幼稚園の方が多いはず」というイメージは、実はひと昔前のものなのです。
具体例を挙げると、新しく開発された住宅街やマンションの近くには、働くお父さん・お母さんのために小さな保育園(小規模保育など)がたくさん作られています。一方で、昔からある幼稚園が少子化の影響で閉園したり、「こども園」に変わったりしている現状があります。まずは「今は保育園の方が圧倒的に多い」という事実を押さえておきましょう。
なぜ幼稚園が減って保育園が増えているのか?
では、なぜこれほどまでに差が開いてしまったのでしょうか。最大の理由は、「共働き世帯の急増」にあります。
以前は「お父さんが働き、お母さんは家を守る」という家庭が一般的でした。そのため、お昼過ぎ(14時ごろ)に帰ってくる幼稚園でも問題なかったのです。しかし、現在は「夫婦ともに働く」のが当たり前の時代になりました。そうなると、夕方まで子どもを預かってくれる場所が必要不可欠になりますよね。
この時代の変化に合わせて、国や自治体は以下のような対策を行ってきました。
- 待機児童(入りたくても入れない子)を減らすために保育園を新設
- 働く親を支援するために、預かり時間の長い施設を優先
つまり、社会のニーズが「教育中心の幼稚園」から「長時間預かれる保育園」へとシフトしたと言えます。
実際に、私の友人の住む地域でも、ここ数年で幼稚園が2つ減り、代わりに駅前に保育園が3つできたそうです。この流れは今後もしばらく続くと予想されます。
共働きなら知るべき真実!増え続ける「こども園」という選択肢
保育園と幼稚園の「いいとこ取り」が認定こども園
先ほどのデータでさらっと登場した「認定こども園(にんていこどもえん)」という言葉。実はこれこそが、共働き家庭が知るべき「真実」の鍵を握っています。
認定こども園とは、簡単に言えば「幼稚園の教育」と「保育園の預かり機能」を合わせた施設のことです。
- 幼稚園の良さ:
3歳以上の子どもに、小学校入学に向けたお勉強や集団行動を教えてくれる。 - 保育園の良さ:
朝から夕方まで、給食付きで長時間預かってくれる。 - こども園:
その両方を兼ね備えている!
例えば、「仕事は続けたいけれど、子どもにはしっかりとした幼児教育も受けさせたい」という悩みを持つ親御さんは多いですよね。こども園なら、昼間はみんなでお歌や工作などの教育を受け、親が働いている子はそのまま夕方まで園に残って遊ぶ、という過ごし方が可能です。
今、多くの幼稚園がこの「こども園」に移行しており、その数は毎年1,000件ペースで増えている時期もありました。「保育園か幼稚園か」の二択ではなく、この第三の選択肢が主流になりつつあるのです。
共働き家庭にとってのメリットと注意点
「それなら全部こども園がいいんじゃない?」と思われるかもしれませんが、メリットだけでなく注意点もしっかり理解しておきましょう。
【共働き家庭にとってのメリット】
- 親の働き方が変わっても転園しなくていい:
例えば、仕事を辞めたりパートに変えたりしても、同じ園に通い続けられるケースが多いです(※園の区分によります)。 - 行事や教育が充実している:
幼稚園由来の園が多いため、運動会や発表会などの行事が本格的であることが多いです。
【注意すべき点(デメリット)】
- 親の出番が多いことがある:
元が幼稚園だった園では、PTA活動や平日の行事が頻繁にある場合があります。「忙しいから預けているのに、行事参加で有給休暇がなくなる」という声も聞きます。 - 人気が高く倍率が高い:
施設もきれいで教育も充実している園は、希望者が殺到します。
具体的には、入園説明会で「親が参加する行事は年に何回ありますか?」「平日の集まりはありますか?」と必ず質問することをおすすめします。ここを確認せずに決めてしまうと、入園後に「こんなはずじゃなかった」と後悔することになりかねません。
失敗しない園選びのポイントは「数」よりも「中身」
近くにある園の「預かり時間」と「長期休み」を確認しよう
ここまでは全国的な「数」の話をしてきましたが、最終的に一番大切なのは「あなたの通える範囲に、条件に合う園があるかどうか」です。
全国的に保育園が多くても、あなたの家の近くに空きがなければ意味がありません。特に共働き家庭が必ずチェックすべきなのは、以下の2点です。
- 延長保育は何時までか?
「18時まで」と書いてあっても、18時ぴったりに閉まる園と、19時まで延長できる園では、働きやすさが段違いです。残業や電車の遅延があった時、18時閉園だとお迎えが間に合わないリスクがあります。 - 夏休みなどの長期休暇はどうなるか?
幼稚園(および一部のこども園の幼稚園枠)には、長い夏休みがあります。この期間中、「預かり保育」をしてくれるのか、お弁当は必要なのかを確認しましょう。- 悪い例: 夏休み中は毎日お弁当を作らないといけない。
- 良い例: 長期休み中も給食が出て、通常通り預かってくれる。
毎朝のお弁当作りは、働く親にとって大きな負担です。「給食の有無」は、日々の生活のゆとりに直結する重要項目だと覚えておいてください。
見学に行かないとわからない「園の雰囲気」と「先生の表情」
最後に、インターネットの情報だけでは絶対にわからないことがあります。それは「園の雰囲気」です。
どんなに評判が良い園でも、実際に子どもを通わせるのはあなた自身です。面倒でも必ず見学に行きましょう。その際、建物が新しいか古いかよりも、「先生たちの表情」に注目してください。
- 先生たちは笑顔で子どもに接しているか?
- 先生同士の仲は良さそうか?(ピリピリしていないか?)
- すれ違った時に、明るく挨拶をしてくれるか?
先生たちが疲弊していたり、元気がなかったりする園は、余裕がない証拠かもしれません。逆に、建物が古くても先生たちがハツラツとしていて、子どもたちが楽しそうに走り回っている園は、安心して預けられる可能性が高いです。
「百聞は一見にしかず」です。数字やデータはあくまで参考程度にして、最後は親であるあなたの「直感」と、子どもの「反応」を信じて決めてくださいね。
まとめ
本記事では、「保育園と幼稚園どっちが多い?」という疑問から、共働き家庭が知るべき現代の事情までを解説しました。
【記事のポイント】
- 現在の数は「保育園」の方が圧倒的に多い。
- 幼稚園は減っているが、「認定こども園」が増えている。
- 共働きなら、教育と保育を両立できる「こども園」も有力な選択肢。
- 数よりも「延長保育」「長期休み」「先生の雰囲気」が重要。
園選びは、子育ての最初の大きな決断です。焦る気持ちもあるかと思いますが、まずは役所に行って「自宅周辺の園リスト」をもらうことから始めてみましょう。
この記事が、あなたとお子さんにとって最適な園と巡り会うためのヒントになれば幸いです。
【参考・引用元】
* 厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめ(令和5年4月1日)」
* 文部科学省「学校基本調査」