大好きな彼女の家に、初めて遊びに行くことになりました。
僕は数日前から心臓が飛び出るくらいドキドキしていました。
「どんなおしゃれな部屋なんだろう?」
そんな期待を胸に、彼女の部屋のインターホンを押したのです。
しかし、ドアが開いた瞬間、僕は頭が真っ白になりました。
ドアを開けた瞬間にフリーズした僕
ドアの向こうから現れた彼女はいつも通り可愛かったのですが、彼女の後ろに見える景色が信じられない光景でした。
足の踏み場もない、ゴミの海
玄関から一歩入ると、そこは足の踏み場がまったくありませんでした。
脱ぎっぱなしの服、飲みかけのペットボトル、いつのものかわからないコンビニの袋……。
「あ、上がって!ちょっと散らかってるけど!」と彼女は笑顔で言いましたが、これは「ちょっと」のレベルを完全に超えています。
僕は「うそでしょ……?」と心の中で絶叫しました。
大好きだった彼女への気持ちが、スーッと冷めていくような冷たい感覚が全身を駆け巡りました。
「片付けよう」と言えない葛藤
ここで「汚いから片付けなよ」と言ってしまったら、彼女は絶対に傷つきます。
プライドを傷つけて、ケンカになって嫌われるのだけは避けたいと思いました。
傷つけずに、どう伝える?
僕はカバンを持ったまま、しばらく立ち尽くしていました。
「どこに座ればいいかな……?」
情けない声で聞く僕に、彼女は「あ、ごめんね!」と慌てて床の服をベッドの上に放り投げました。
その様子を見て、彼女も本当は恥ずかしいと思っていることに気づいたのです。
「責めるんじゃなくて、一緒に楽しく解決する方法はないかな?」
僕は必死に頭を回転させました。
ゲーム感覚で「宝探し」大作戦!
そこで僕は、一つのアイデアを思いつきました。
「ねえ、ちょっと面白いゲームしない?」
僕はあえて明るい声で、彼女にこう提案しました。
・10分間だけ、好きな音楽をかけて全力でお片付け!
・ゴミ袋を早く、多くいっぱいにした方が勝ち!
・勝った人は、今日の夜ご飯を奢ってもらえる!
「えー!何それ!」と彼女は笑いましたが、乗ってくれました。
10分間だけの全力勝負
スマホでテンポの速い音楽をかけ、タイマーを10分にセットしてスタート!
「よーし、負けないぞー!」
僕は大げさに動き回り、落ちているペットボトルを次々にゴミ袋へ放り込みました。
彼女も「あ!それは私のゴミ袋に入れる!」と、負けじと動き出しました。
「汚部屋の掃除」が、一瞬で「楽しいスポーツ」に変身したのです。
すっきりした部屋で見せた彼女の笑顔
タイマーがピピピと鳴ったとき、部屋は見違えるほど綺麗になっていました。
結果は僕の勝ちでしたが、お互いに汗をかいて大笑い。
「本当にごめんね、実は片付けが苦手でずっと悩んでたの。手伝ってくれてありがとう」
彼女は少し照れながら、本当に嬉しそうな笑顔で見つめてくれました。
その表情を見た瞬間、冷めかけていた僕の恋心は、出会ったとき以上に熱く燃え上がっていました。
まとめ
初めての彼女の部屋が汚部屋だったときは、本当にショックでした。
でも、怒ったり幻滅したりするのではなく、「どうすれば2人で楽しくクリアできるか」を考えて本当によかったです。
今では、あのとき綺麗にした部屋で、2人で美味しいご飯を食べる時間が僕の1番の幸せです。