
「うちの夫、子育てに全く協力的じゃない」
「私ばかりが大変で、夫は役立たずなんじゃないか…」

子育て中のママなら、一度はそう感じたことがあるのではないでしょうか。
日々の育児に追われ、心身ともに疲弊しているのに、夫はどこか他人事。
そんな現状に、ストレスや不満を募らせているママは少なくありません。
でも、ちょっと待ってください! もしかしたら、その悩み、ほんの少しの言葉と行動の工夫で解決できるかもしれません。
この記事では、「夫を動かす魔法の言葉と行動」を具体的な例を交えながらご紹介します。
心理学に基づいた効果的な声かけから、夫が自ら「子育てに関わりたい!」と思えるような働きかけまで、今日から実践できることばかりです。
この記事を読み終える頃には、あなたの夫が「子育てを楽しむパパ」へと変わり、家族みんなで笑顔あふれる毎日を送るためのヒントがきっと見つかるはずです。
もう一人で抱え込まないで大丈夫です。一緒に、夫婦で協力し合える子育ての第一歩を踏み出しましょう。
子育てに悩むママへ!「役立たず」と感じる夫への声かけ
夫は役立たずだから、頼るのはやめようと諦めてしまう前に、いらいらをぐっと我慢して、まずは夫とコミュニケーションをとることをやってみましょう。
具体的には以下の通り、「褒める」「具体的に伝える」「感謝する」ということを意識して夫に伝えてみましょう。
「パパすごいね!」小さな成功を見つけ褒める言葉
夫が子育てに積極的に関わってくれないと感じていても、実は小さなところで頑張っていることを見逃しているかもしれません。
例えば、子どもがお父さんと楽しそうに遊んでいる時や、おむつを替えてくれた時など、「すごいね!助かるよ」「パパと一緒だと、子どもも楽しそうだね」と具体的に褒めてみましょう。
人は褒められると、もっと頑張ろうという気持ちになります。
これは、心理学でいう「承認欲求」を満たすことにもつながります。
<具体例>
- 「〇〇くん、パパに抱っこしてもらえて嬉しそうだね!パパの抱っこ、落ち着くんだね。」
- 「パパがお風呂に入れてくれたから、私がゆっくり夕飯の準備ができたよ。ありがとう!」
- 「パパが絵本を読んでくれたら、子どもたちがすごく集中してたね。読み方が上手なんだね。」
このように、夫の行動が子どもや自分にとってどれだけ良い影響を与えたかを具体的に伝えることで、夫は自分の行動が役立っていると実感し、次も積極的に関わろうという気持ちになるはずです。
北風と太陽の物語と一緒で、褒めて行動させる作戦です。
具体的に伝える!手伝ってほしいことを明確に
子育て初心者の夫は何をすれば良いのか分からず、結局何もできない状態になっていることが多いです。
そのため夫に手伝ってほしい時は、具体的に、そして明確に「いつ」「何を」「どのように」してほしいのかを伝えることが大切です。
<ポイント>
- 「〇時までに、子どもの着替えをお願いできるかな?」
- 「洗濯物を取り込んだら、畳んでタンスにしまっておいてくれると助かる!」
- 「食器を洗う時に、油汚れのものは先に水につけておいてくれると助かるな。」
このように具体的に指示を出すことで、夫は行動に移すことができます。
また、一度お願いしたことは、夫が忘れてしまわないように、メモに残したり、リマインダーを設定したりするのも良いでしょう。
これは、仕事で後輩に指示を出すのと同じようなイメージです。
何をすれば良いか分からない状況では、誰でも動きにくいものです。
感謝を伝える!「ありがとう」の魔法の力
夫が何か手伝ってくれた時、つい「これくらい当たり前」と思ってしまったり、もっと完璧にしてほしかったのに…と感じてしまったりすることはありませんか?
しかし、どんなに些細なことでも、手伝ってくれたことに対しては心からの「ありがとう」を伝えることが非常に重要です。
感謝の言葉は、相手に「自分は役に立っているんだ」という実感を与え、次の行動へのモチベーションにつながります。
<感謝の伝え方例>
- 「〇〇してくれて、本当に助かったよ!ありがとう。」
- 「パパが手伝ってくれたおかげで、すごく楽になったよ。感謝しているね。」
- 「いつもありがとう。パパのおかげで、子育てが楽しいよ。」
「ありがとう」というシンプルな言葉には、相手を承認し、尊重する気持ちが込められています。
この言葉があるだけで、夫婦の関係はより良好になり、夫も「もっと妻の力になりたい」と思うようになるでしょう。
夫がもっと子育てに関わる!パパのやる気を引き出す行動
夫が「子育てに役立たず」と感じてしまう状況から抜け出すためには、ママの言葉かけだけでなく、夫のやる気を引き出すためのママの行動も非常に重要です。
夫が自ら「もっと子育てに関わりたい!」と思ってくれるような、具体的な行動のヒントをご紹介します。
夫の得意なことを見つけたり、完璧を求めすぎないことで、夫は子育てをより身近に感じ、積極的になるでしょう。
夫の得意を活かす!遊びのプロになってもらおう
「子育て」と聞くと、おむつ替えや授乳、食事の準備など、ママが担当するイメージが昔はありました。
しかし、今では夫婦でするのが当たり前。むしろ夫が得意な子育てもあるはずです。
例えば、子どもと体を動かして遊ぶのが得意な夫なら、「遊びのプロ」になってもらいましょう。
公園で思いっきり遊んだり、一緒にブロックやお絵描きをしたり、時にはダイナミックな遊びで子どもを笑顔にさせるのは、パパの得意分野かもしれません。
<具体例>
- 「パパと遊ぶと、子どもたちが本当に楽しそうで、目がキラキラしてるね!」
- 「パパが歌ってくれると、子どもがすごく喜ぶね!パパの歌声、大好きみたいだよ。」
- 「休日はパパと子どもたちで公園に行って、思いっきり遊んできてもらえると嬉しいな。」
夫が自分の得意なことを活かせる場所を見つけてあげると、「自分にも子育てができる」「自分だからこそできることがある」と感じ、自信を持って子育てに関わるようになります。
また、ママもその時間を使って、自分の休憩時間や趣味の時間に充てることができます。
完璧を求めない!「まずはやってみよう」の気持ちで
夫が子育てを手伝ってくれた時に、やり方が少し違ったり、少し雑だったりして、「もう、私がやった方が早い!」と感じてしまうことはありませんか?
しかし、ここで完璧を求めてしまうと、夫は「どうせやっても文句を言われるだけだ」と感じ、子育てから遠ざかってしまう可能性があります。
「まずはやってもらう」という気持ちで、完璧を求めすぎないことが大切です。
<ポイント>
- 「子どもの着替えのボタンが少しずれていても、まずは「ありがとう」と伝える。」
- 「おむつ替えのテープが少し曲がっていても、次からは直せるように優しく伝える。」
- 「多少散らかったままでも、夫が片付けてくれたら「助かるよ」と感謝する。」
「失敗しても大丈夫」「まずはやってみよう」という安心感を夫に与えることで、夫は積極的に様々なことに挑戦できるようになります。
最初は完璧でなくても、回数を重ねるごとに上手になっていくものです。
小さな成功体験を積み重ねることで、夫の自信も育まれていきます。
夫婦で話し合う!子育ての目標を共有しよう
夫婦で子育ての方針や目標が共有されていないと、それぞれがバラバラの方向を向いてしまい、協力しにくくなります。
月に一度など、定期的に夫婦で話し合う時間を作り、「どんな子育てをしたいか」「子どものために何を大切にしたいか」といった子育ての目標を共有しましょう。
<話し合いのテーマ例>
- 「子どもの教育について、今考えていることはある?」
- 「将来、どんな家族になっていたいかな?」
- 「お互いに、子育てで困っていることや、助けてほしいことはある?」
夫婦で同じ目標を持つことで、「子育ては二人でするもの」という意識が強まり、夫も当事者意識を持って子育てに関わるようになります。
また、お互いの価値観や考え方を理解し合うことで、すれ違いも減り、より強い協力関係を築くことができるでしょう。
夫が変わる!子育てを楽しむ家族になるための第一歩
夫が子育てに積極的になることは、ママの負担を減らすだけでなく、家族みんなが子育てを楽しむための大切な一歩です。
ママが自分の時間を大切にしたり、周囲の人にも頼ったりすることで、ママ自身も心に余裕が生まれ、結果的に夫との関係も良好になります。
今日から実践できる、家族みんなで子育てを楽しむためのヒントをご紹介します。
ママも休憩!自分の時間を作る大切さ
子育ては休みがありません。
頑張りすぎているママさんこそ、意識的に自分の時間を作るようにしましょう。
夫に子どもを見てもらう時間を作ったり、一時保育やベビーシッターを利用したりして、自分のための休息時間や好きなことをする時間を確保してください。
ママが心身ともに健康でいることは、家族みんなの笑顔につながります。
<自分の時間を作るヒント>
- 夫に子どもを任せて、一人でカフェに行く。
- 美容院やネイルサロンに行って気分転換をする。
- 趣味の時間に没頭したり、ゆっくり読書をする。
ママがリフレッシュすることで、心に余裕が生まれ、夫に対して優しい気持ちで接することができます。
また、自分の時間を持つことで、子育て以外の世界に触れ、新たな視点やアイデアが生まれることもあります。
ママが笑顔でいることが、家庭を明るくする一番の秘訣です。
家族みんなで子育て!頼れる人を増やそう
子育ては、夫婦二人だけで抱え込む必要はありません。
両親や兄弟姉妹、地域の友人、地域の支援サービスなど、頼れる人を積極的に増やすことも大切です。
周りの人に助けを求めることは、決して恥ずかしいことではありません。むしろ、たくさんの人の愛情に触れて育つ子どもは、豊かな心を育みます。
<頼れる人を増やす例>
- 「実家が近くなら、週に一度、数時間だけ子どもを見てもらう。」
- 「友人同士で、交代で子どもの面倒を見合う。」
- 「地域の育児支援センターや子育てサークルに参加して、情報交換をする。」
- 「ベビーシッターや家事代行サービスを検討する。」
一人で抱え込まず、周りの協力を得ることで、ママの負担は大きく減り、心にもゆとりが生まれます。
また、夫も「自分だけでなく、他にも支えてくれる人がいる」と感じ、子育てに対するプレッシャーが軽減されるかもしれません。
今日から実践!夫を巻き込む魔法の言葉と行動
これまでに紹介した「褒める」「具体的に伝える」「感謝する」といった魔法の言葉と、夫の得意を活かし、完璧を求めすぎず、夫婦で目標を共有するといった行動は、どれも今日から実践できるものばかりです。
小さな変化の積み重ねが、やがて大きな変化となり、夫が「子育てを楽しむパパ」へと成長するきっかけになります。
子育ては、ママ一人で頑張るものではありません。
夫婦で力を合わせ、時には周りの助けも借りながら、家族みんなで楽しむものです。

ぜひ、この記事で紹介した言葉や行動を実践し、家族みんなで子育てを楽しみ、笑顔あふれる毎日を過ごしてください。応援しています!
参考文献
- 一般社団法人日本褒める達人協会
- 内閣府「共生社会政策」:子育て支援関連施策
- 厚生労働省「地域における子育て支援拠点」