正直に言うと、そのサシ飲みはうまくいっているとは思えませんでした。
会話は途切れないものの、特別盛り上がるわけでもなく、
「今日はこのまま普通に終わるだろうな」と感じていたのです。
ドキッとさせようとか、距離を縮めようとか、そういったことは一切考えていませんでした。
むしろ、変に意識されるほうが怖く、無難に終わらせたい気持ちのほうが強かったです。
それでも、帰り際になってから、相手の態度が明らかに変わった瞬間がありました。
今回は、そのときのサシ飲みの出来事を、「ドキッとさせるつもりがなかった側」の視点で書いていきます。
目次
サシ飲みの序盤は、正直うまくいっていなかった
会話は続くのに、手応えがなかった理由
その日のサシ飲みは、仕事終わりに軽く飲もうという流れでした。
お店の雰囲気も悪くなく、相手もきちんと話を聞いてくれます。
ただ、どこか距離がありました。
笑顔はあるのに、踏み込んだ話にならない。こちらが話題を振っても、表面的な返事で終わってしまう感覚です。
この時点で、「無理に盛り上げようすると逆に空回りするな」と感じていました。
なので、あえて深追いはせず、その場の流れに任せることにしたのです。
ドキッとさせるつもりがなかった一言
何気なく言った言葉が空気を変えた
終電が近づき、そろそろ帰ろうかという話になったときです。
お会計を済ませて店を出たあと、自然な流れで、こんな言葉が口から出ました。
「今日は楽しかったです。でも、無理に続けなくても大丈夫なので、またタイミング合えばでいいですよ。」
本当に、それだけでした。駆け引きのつもりもなく、好意を強調するつもりもありません。
むしろ、「今日はここまでだな」と自分の中で区切りをつける意味合いが強かったです。
相手の反応が一瞬で変わった理由
目線と声のトーンが変わった瞬間
その一言を言った直後、相手は一瞬だけ黙りました。
そして、少し驚いたような表情でこちらを見てきたのです。
「え、そうなんですね。」
声のトーンが、それまでとは明らかに違っていました。
柔らかくなり、どこか探るような感じもありました。
後から思えば、「引かれた」のではなく、「想定と違った」反応だったのだと思います。
サシ飲みの場で、好意を押し付けてこない。次を当然のように求めてこない。その姿勢が、結果的にドキッとさせてしまったのかもしれません。
なぜこのサシ飲みが印象に残ったのか
ドキッとさせる正体はテクニックではなかった
この出来事を振り返って思うのは、ドキッとさせた原因は、特別な言葉や技術ではなかったということです。
- 無理に盛り上げようとしなかった
- 相手を試すような発言をしなかった
- 自分の期待を相手に背負わせなかった
この3つが、結果として相手に余白を残したのだと思います。
サシ飲みでドキッとさせることを狙いすぎると、どうしても言葉が不自然になります。
今回のように、「何も狙っていない状態」だったからこそ、逆に印象に残ったのではないでしょうか。
まとめ:サシ飲みでドキッとさせるのは狙わないほうがいい
今回のサシ飲みを通して感じたのは、ドキッとさせることは、コントロールできるものではないという点です。
頑張って何かをしようとするほど、相手には伝わってしまいます。逆に、期待を手放したときの自然な一言が、強く残ることもあります。
もちろん、すべてのサシ飲みで同じ結果になるわけではありません。
ただ、「ドキッとさせなきゃ」と力が入っている人ほど、一度立ち止まって考えてみる価値はあると思います。
少なくとも、あの夜は、何も狙わなかったからこそ生まれた空気でした。