
うちの子、いつになったらおしゃぶりを卒業できるんだろう…。
夜中に何度もギャン泣きされて起こされ、「このままじゃ私も寝不足で倒れそう…」と悩んでいませんか?
おしゃぶり卒業のタイミングは、多くのお母さんやお父さんの頭を悩ませる問題です。
無理にやめさせようとすると、激しいギャン泣きで親子ともに疲れてしまいますよね。
でも、安心してください。おしゃぶり卒業は、親子で乗り越えられる「成長のイベント」です。
この記事では、アメリカ小児科学会(AAP)や日本小児歯科学会の専門的な見解も交えながら、お子さんの負担を最小限に抑えつつ、楽しくおしゃぶりを卒業するための具体的な方法を解説します。
もう夜中のギャン泣きに悩む必要はありません。この記事を読み終える頃には、あなたもきっと「大丈夫、うちの子ならできる!」と自信を持てるはずです。
目次
おしゃぶり卒業はなぜ大変?ギャン泣きする理由
おしゃぶりを卒業するベストな時期はいつ?
お子さんにおしゃぶりをやめさせるタイミングは、多くのお母さんやお父さんの悩みの種ですよね。
一般的には、1歳を過ぎた頃から2歳半頃までに卒業を目指すのが良いとされています。
この時期を過ぎると、おしゃぶりをやめることが難しくなるからです。
世界的な小児科医団体であるアメリカ小児科学会(AAP)は、1歳を過ぎたら徐々におしゃぶりを使う時間を減らすことを推奨しています。
具体的には、
- 1歳半頃まで:
お子さんの歯やあごの成長に影響が出始める可能性があるため、そろそろ卒業を意識し始める時期です。 - 2歳半まで:
歯科的な影響がより顕著になる時期です。この時期までにやめられると、歯並びへの影響を最小限に抑えられます。
焦る必要はありませんが、お子さんの発達段階に合わせて少しずつ準備を始めることが大切です。
引用元:アメリカ小児科学会(AAP)
なぜおしゃぶりに頼ってしまうの?
お子さんがおしゃぶりをなかなか手放せないのは、決して甘えているわけではありません。
おしゃぶりには、お子さんにとって安心感を与え、心を落ち着かせるという大切な役割があるからです。
赤ちゃんは、お母さんのお腹の中にいたときから指しゃぶりをするように、吸う行動にとても強い安心感を覚えます。
おしゃぶりは、この本能的な欲求を満たしてくれる存在なのです。
- 精神安定剤:
眠い時や不安な時に、おしゃぶりを吸うことで気持ちが落ち着きます。 - 習慣:
生後すぐから使い始めることが多いため、生活の一部になっています。 - 自己解決策:
泣いている時に自分で気持ちを切り替える手段として、おしゃぶりを使っていることもあります。
おしゃぶりは、お子さんの成長過程を支えるツールだったということを理解してあげましょう。
無理にやめさせようとすると、逆効果になってしまうこともあるので注意が必要です。
おしゃぶり卒業をスムーズにするための4つの秘訣
秘訣1:歯並びへの影響を知っておしゃぶり卒業を決意
おしゃぶり卒業を決意するためには、まず「なぜやめなければいけないのか」を親子で理解することが大切です。
おしゃぶりを長く使い続けると、お子さんの歯並びやあごの成長に影響が出る可能性があります。
具体的には、
- 出っ歯:
前歯が前に突き出てしまうことがあります。 - 開咬(かいこう):
上下の前歯の間にすき間ができてしまうことがあります。 - 発音への影響:
正しい舌の使い方ができなくなり、発音に影響が出ることもあります。
これらの影響は、おしゃぶりを卒業することで改善するケースがほとんどです。
お子さんに「なぜおしゃぶりをやめるのか」を優しく伝え、一緒にがんばろうという気持ちを育ててあげましょう。
引用元:日本小児歯科学会
秘訣2:楽しくおしゃぶり卒業できる「絵本」を活用
おしゃぶりを卒業する際に、「絵本」を活用するのも一つの良い方法です。
絵本には、同じように「おしゃぶりとバイバイ」するお話がたくさんあります。
- 『おしゃぶり、どうする?』:主人公のくまさんがおしゃぶりとバイバイするお話です。
- 『おしゃぶり、ばいばい』:おしゃぶりをやめるお友達を応援するお話です。
絵本を読むことで、お子さんは「自分だけじゃないんだ」「おしゃぶりをやめるのはかっこいいことなんだ」と感じることができます。
おしゃぶりを手放すことが、悲しいことではなく「成長の証」だとポジティブに捉えられるようになります。
ぜひ、お子さんと一緒に本屋さんでお気に入りの一冊を探してみてください。
秘訣3:「おしゃぶりの木」でおしゃぶりと思い出のバイバイ
「おしゃぶりの木」というアイデアをご存知でしょうか?
これは、おしゃぶりを木に結びつけて、思い出とともにさよならをするという、スウェーデン発祥の卒業方法です。
お子さんと一緒に、公園や神社の木にこれまでの感謝の気持ちを込めておしゃぶりを結びつけます。
- 特別感の演出: 「おしゃぶりの木」は、ただ捨てるのではなく、特別な思い出作りの場になります。
- 達成感: おしゃぶりとバイバイすることで、お子さんは大きな達成感を得られます。
おしゃぶりの木がない場合は、ご自宅の庭の木や、家の近くの公園の木でも構いません。
「〇〇ちゃんの木にしようね」と、オリジナリティあふれる卒業式を演出してあげましょう。
秘訣4:おしゃぶりの代わりに安心できるものを見つけよう
おしゃぶり卒業後、お子さんは精神的な支えを失ったと感じることがあります。
そのため、おしゃぶりの代わりになる「安心グッズ」を見つけてあげることが重要です。
- ぬいぐるみ: いつも一緒に寝るぬいぐるみや、お気に入りのキャラクターのぬいぐるみ。
- ブランケット: 肌触りの良いブランケットやタオル。
- お気に入りの絵本: 眠る前に読む絵本など。
これら安心グッズは、おしゃぶりと同じように、お子さんの心を落ち着かせる手助けをしてくれます。
おしゃぶりに頼らなくても、大丈夫だよという気持ちを育んであげましょう。
もう大丈夫!ギャン泣きを乗り越えておしゃぶり卒業
卒業できた!おしゃぶりのない生活のメリット
おしゃぶり卒業を達成すると、お子さんにはたくさんの良い変化が訪れます。
お母さんやお父さんにとっても、おしゃぶりがない生活はメリットがたくさんあります。
- コミュニケーションの円滑化:
おしゃぶりがないことで、お子さんの発音がクリアになり、コミュニケーションが取りやすくなります。 - お口の中が清潔に:
おしゃぶりの消毒の手間がなくなり、虫歯のリスクを減らすことができます。 - 夜泣きの改善:
おしゃぶりを落として泣き出すことがなくなるため、夜ぐっすり眠れるようになります。
おしゃぶり卒業は、お子さんの成長の大きな一歩です。
この経験が、お子さんの自信につながるでしょう。
卒業をがんばったお子さんをたくさん褒めてあげよう
おしゃぶり卒業は、お子さんにとってとても大変なことです。
ギャン泣きを乗り越え、新しい生活をスタートさせたお子さんを、心からたくさん褒めてあげてください。
「おしゃぶり卒業、よくがんばったね!」「もうお兄さん・お姉さんだね!」と、具体的な言葉で伝えてあげましょう。
- 「がんばった」を認める:
お子さんの努力を認めてあげることで、自己肯定感が育まれます。 - 自信につながる:
達成感が、次への挑戦の原動力になります。 - ご褒美をあげる:
卒業記念として、お子さんが欲しがっていたものをプレゼントしてあげるのも良い方法です。

お子さんの成長を一緒に喜び、新しい一歩を温かく見守ってあげることが、最も大切なことではないでしょうか。