こんにちは。2歳の男の子を育てている、普通のパパです。
突然ですが、お子さんとの「スーパーでの買い物」、スムーズにいっていますか?
我が家は少し前まで、まさに「地獄の時間」でした。
お買い物に行こうとすると、お決まりの「カート拒否」。それだけならまだしも、お店の床にベタッと寝そべって動かなくなってしまうのです。
「もう、どうしたらいいんだ……。」
そんな僕が、ある日偶然ひらめいた「作戦」によって、息子が嘘のように自分の足で歩いてくれるようになった体験をお話しします。
目次
スーパーの床に「大の字」で寝そべる2歳の息子
その日は、週末の夕方でした。店内は夕飯の買い出しに来た人たちで大混雑。
僕は、2歳の息子を抱っこしてスーパーに入りました。カートに乗せようとした瞬間、息子の体が「エビ反り」になります。
暴れる息子を仕方なく床に降ろすと、今度は一歩も歩こうとしません。
それどころか、通路のど真ん中でゴロンと大の字に寝そべってしまったのです。
冷たい視線と、僕の折れそうな心
他のお客さんが、寝そべる息子を避けるように通り過ぎていきます。
「すみません、すみません……」と謝りながら、僕は冷や汗が止まりませんでした。
周りの目が「ちゃんと親がしつけなさいよ」と言っているように感じて、胸がギューッと締め付けられます。
「お菓子買うから、立とう?」
「抱っこしてあげるから」
何を言っても効果はありません。息子は「イヤアアア!」と泣き叫ぶばかりでした。僕はただ立ち尽くし、絶望で泣きそうになっていました。
窮地の中でひらめいた「セルフレジのピッ担当」の約束
カゴの中には、今晩のおかずの材料が半分ほど入っています。諦めて帰ることもできず、僕は途方に暮れていました。
そのとき、ふと、いつも使っている「セルフレジ」の光景が頭をよぎりました。
そういえば、息子はいつも僕が商品を「ピッ」とスキャンするのを、興味津々で見ていたな……と思い出したのです。
「ピピって、〇〇がやってくれる?」
僕は、床に寝そべる息子の目線に合わせて、しゃがみ込みました。
そして、できるだけ優しく、こう語りかけてみたのです。
息子の泣き声が、ピタッと止まりました。
涙で濡れた目をパチパチさせながら、僕の顔をじっと見つめています。
「うん?ピピ?」と、小さな声でつぶやきました。
「そうだよ。このお肉も、お野菜も、〇〇がピピって機械に通してほしいな。だから、一緒にレジまで運んでくれる?」
そう言って、僕は小さめの玉ねぎを1つ、息子の両手にそっと握らせました。
魔法のように歩き出した息子と、少しだけ軽くなった帰り道
すると、信じられないことが起きました。
息子はムクッと立ち上がり、両手で大事そうに玉ねぎを抱え、トコトコと歩き始めたのです。
「ピピする!」「これ、ピピ!」と言いながら、嬉しそうにカゴのところまで歩いていきました。さっきまでの大泣きが、嘘のようでした。
お会計のセルフレジでは、抱っこをしながら、息子の手と一緒に商品をバーコードにかざしました。
「ピピッ!」と音が鳴るたびに、息子は「できた!」と大喜び。
その笑顔を見たとき、僕の心の中にあった「イライラ」や「焦り」は、すーっと消えていきました。
小さな相棒との、これからの買い物
帰り道、自分の足でしっかり歩く息子の小さな手を握りながら、僕はしみじみと思いました。
「この子は、ただワガママを言っていたんじゃなくて、お買い物の仲間に入りたかっただけなのかもしれないな」と。
もちろん、今でもたまにカートを嫌がることはあります。
でも、そんなときは「今日のピッ担当、お願いね」と声をかけると、嬉しそうに胸を張って歩き出してくれます。
買い物袋の重みを感じながら、僕は「小さな相棒」とのこれからの買い物が、ほんの少し楽しみになったのでした。