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初デートで店選びを完全に失敗した僕。予約なしで満席、大雨の中で歩き回らせてしまった最悪の夜から、彼女と付き合うまでに逆転できた『誠実なリカバリー』の話

「本当に、ごめんなさい…!」

大雨が降りしきる中、僕は傘を差しながら、頭を深く下げていました。
隣に立つ彼女の肩は、激しい雨風で冷たく濡れています。

せっかくの初デートなのに、お目当てのお店はすべて満席。予約をしていなかった僕は、彼女を連れて雨の街を30分以上もさまよい歩いてしまったのです。

「ううん、大丈夫だよ」と優しく微笑んでくれる彼女を見て、僕は申し訳なさと情けなさで、消えてしまいたい気持ちでいっぱいでした。

これは、初デートを「人生最悪の思い出」にしてしまった僕が、そこから必死に向き合い、最終的に彼女と付き合うことができた実話のストーリーです。

【最悪の夜】大雨のなか、予約なしで満席。初デートで大失敗したあの日のこと

「どこも空いていない…」焦りと冷たい雨で頭が真っ白に

当時、僕は彼女に良いところを見せたくて、背伸びをしておしゃれな街でのデートを提案しました。
しかし、「まあ、予約しなくてもどこか入れるだろう」と完全に油断していたのです。

当日、空はあいにくの大雨。しかも週末の夜です。
1軒目、満席。
2軒目も、満席。
スマホで必死に探した3軒目も、「ただいま満席となっております」と断られてしまいました。

「どうしよう、どうしよう…」
頭の中が真っ白になり、冷や汗が止まりません。
スマホを握る手は、雨と寒さでかじかんでいました。

彼女の濡れた肩を見て、消え入りたくなった瞬間

ふと横を見ると、彼女が寒そうに体を縮めていました。
僕が大きな傘を持ってくればよかったのに、持ってきたのは小さな折りたたみ傘。彼女の服の片側が、雨でぐっしょりと色を変えていました。

その時、僕の心の中で叫んだこと
(かっこいい姿を見せるどころか、風邪をひかせてしまう。なんて自分はダメな奴なんだ…!)

彼女は「気にしないで」と言ってくれましたが、表情は明らかに引きつっていました。その優しさが、かえって僕の胸を締め付けました。

格好つけるのをやめて、全力で謝ることに決めた

「本当にごめん!」カッコ悪い自分をそのまま差し出す

僕は、スマートで頼れる男だと思われたくて、必死に「次のお店、すぐ見つかるから!」と嘘をつき続けていました。
でも、もう限界でした。

これ以上、格好つけるのはやめよう。
僕は立ち止まり、彼女の目を見て、心から謝りました。

「本当にごめん。僕の準備が足りなかった。寒かったよね。あそこに見えるファミレスでもいいかな? 温かいものを食べて、体を温めてほしいんだ」

おしゃれなディナーを期待させておいて、最終的にファミリーレストラン。
初デートとしては「ありえない選択」かもしれません。でも、今の僕にできる「彼女の体を一番に気遣う選択」は、それしかありませんでした。

近くのファミレスで温かいココアを飲みながら

ファミレスに入り、温かいココアを注文しました。
彼女が「はぁ、あったかいね」とカップを両手で包み込んで、ふにゃりと笑った瞬間、僕は涙が出そうになりました。

「実はお腹ペコペコだったから、ファミレスのハンバーグ、すっごく嬉しい!」
そう言って、彼女は美味しそうに食べてくれたのです。

僕はその夜、自分がどれだけ焦っていたか、どれだけ情けない気持ちだったかを、飾り気のない言葉で、すべて正直に話しました。

「リカバリー」はテクニックじゃない。ただ、目の前の彼女に誠実でありたかった

翌朝すぐに送ったLINEと、素直な気持ち

デートが終わった帰り道、僕はもう一度頭を下げて見送りました。
そして、翌朝の起きてすぐの時間に、このようなメッセージを送りました。

【僕が送った実際のメッセージ】
「昨日は雨の中、本当にごめんね。風邪ひいてないかな?
すっごく反省しています。でも、〇〇ちゃんが優しく笑ってくれて、本当に救われました。
もし許してくれるなら、今度はちゃんとお店を予約して、リベンジさせてほしいです」

駆け引きやテクニックは、一切考えませんでした。
ただただ、「申し訳なかった気持ち」「一緒にいてくれて嬉しかった気持ち」を、真っ直ぐに伝えたかったのです。

最悪のスタートだったからこそ、見えた彼女の優しさ

すると、彼女からすぐに返信が来ました。
「風邪はひいてないよ!昨日は大変だったけど、一生懸命お店を探してくれた姿が嬉しかった。ファミレスのココアも美味しかったよ!ぜひリベンジさせてね」

この返信を読んだとき、僕はベッドの上でガッツポーズをしました。
失敗したことで、かえって彼女の「心の広さ」「優しさ」という、素敵な内面を知ることができたのです。

2回目のデートは、3週間前にお店を予約し、雨用の大きな傘も準備して、万全の体制で臨みました。
その日の終わりに告白し、僕たちは付き合うことになりました。

もしあの時、僕がプライドを守るために言い訳をしていたら、きっと今の僕たちはありません。
完璧なデートよりも、「失敗した時に、どう相手に向き合うか」
それが、何よりも大切なのだと身をもって知った、僕の忘れられない思い出です。

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