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美容院を嫌がる息子の髪を「僕が切る!」とバリカンを握った結果、ガタガタの虎刈りにして大失敗。ある『美容師さんごっこ』で楽しみながらお家カットができるようになるまでの話

「ウワァァァン!行かない!絶対に嫌だー!」

毎月、散髪の時期が来るたびに、我が家は戦場になっていました。
5歳になる息子は、とにかく美容院が大大大嫌いだったのです。

お店のハサミやバリカンの音が怖いのか、ケープを着るのが嫌なのか、店の前に行くだけで火がついたように泣き叫んでいました。

「パパが切る!」バリカンを握った悲劇の結末

ある日、泣き叫ぶ息子を見て、私は思いました。
「よし、それならパパが家でカッコよく切ってあげるよ!」と。

YouTubeで素人のカット動画を少し見ただけの私は、完全に調子に乗っていました。
「バリカンさえあれば、ビューンと一瞬で終わるはず!」

【パパの心の声】
「これで美容院代も浮くし、パパのカッコいいところを見せるチャンスだぞ!」

しかし、現現実を甘くはありませんでした。

「ウワッ!動かないで!」
「いたーい!もうやめて!」

嫌がって動く息子の頭に、バリカンの刃が深く入ってしまい……。
気がついたときには、あちこちがハゲ散らかった「ガタガタの虎刈り」になってしまったのです。

鏡を見た息子は「変な頭ーーー!」とさらに大号泣。
帰宅した妻からは「何これ!かわいそうで外に出せないじゃない!」と過去最大の大目玉を喰らいました。

私は自分の無力さと、息子に痛い思い・嫌な思いをさせてしまったことで、激しい自己嫌悪に陥りました。

「美容院」から「楽しい遊び」へ!大逆転のひらめき

虎刈り事件から1ヶ月。再び髪が伸びてきましたが、息子の髪切り拒否はさらに深刻になっていました。
ハサミを見せるだけで逃げ出す始末です。

「どうすれば、怖がらずに髪を切らせてくれるんだろう……」

悩んでいたある日の夕方、息子がおもちゃのレジを使って「お店屋さんごっこ」をして遊んでいる姿が目に入りました。

「いらっしゃいませー!何にしますかー?」

その楽しそうな笑顔を見て、私の脳裏に電撃が走りました。
「そうだ!髪を切るのも『遊び』にしてしまえばいいんだ!」

ここから、我が家の「お家美容師さんごっこ」が始まりました。

ステップ1:チケットを配って「ご招待」

まずは、画用紙で「パパ美容室のチケット」を手作りしました。
「本日オープン!カッコよくなれる魔法のチケット」と書き、息子に手渡します。

「ピンポーン!いらっしゃいませー!」
「はい、チケットどうぞ!」

息子は「お店屋さん」の雰囲気に、最初からノリノリになってくれました。

ステップ2:ケープは「ヒーローのマント」

息子が嫌がっていた首元のケープ。
これを「これはね、髪の毛の攻撃を防ぐ『ウルトラ防護マント』だよ!」と説明しました。

「うおー!カッコいい!」と、自分から進んで首に巻いてくれるようになったのです。

ステップ3:鏡の前で「なりきりお喋り」

「今日のお客さまは、どんなヘアスタイルがお好みですか?」
「新幹線の運転士さんみたいに、キリッとしますか?」

まるで本物の美容師さんのように、大げさに敬語でお喋りをしながらカットを進めました。
息子はお客さんになりきって、「うん、運転士さんでお願いします!」と嬉しそうに鏡を見ています。

ハサミが近づいて怖がりそうになったら、すぐに手を止めて、おもちゃのハサミで「チョキチョキダンス」を踊って笑わせました。

「パパの美容院、次はいつ?」と言われるまでに

この「ごっこ遊びカット」を始めてから、息子の態度はガラリと変わりました。
最初は少しずつしか切れなかった髪も、今では15分くらいでササッと丸ごとカットできるようになりました。

【お家カットを成功させるポイント】
・とにかく「髪を切る場所」ではなく「遊ぶ場所」にすること
・子供が嫌がったら、その日はすぐに中止する潔さを持つこと
・切った後は「うわー!世界一カッコいいね!」と大げさに褒めちぎること

今では、髪が少し伸びてくると、息子の方から
「パパ、そろそろパパ美容室オープンする?」と聞いてくれるようになり、本当に感動しています。

あの虎刈り大失敗の日、妻に怒られて泣きそうになっていた自分に教えてあげたいです。
「技術じゃなくて、『楽しむ工夫』が一番大切んだよ」と。

もし、お子さんの髪型やカットで悩んでいるパパやママがいたら、ぜひ一度「ごっこ遊び」に変えてみてください。
きっと、ハサミの音が「楽しい魔法の音」に変わるはずです!

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